ニオイのことは、誰も教えてくれない。
そういうことだと思う。
職場の人も、家族も、友人も、たぶん気づいていても言わない。
言いにくいから。
傷つけたくないから。
あるいは、もう慣れてしまったから。
だから自分で気づくしかない。
でも自分のニオイというのは、自分がいちばん気づきにくい。
これが、ニオイという問題の、一番やっかいなところだと思っている。
40代になって、ニオイが変わった気がする
20代のころは、体臭のことをそれほど気にしていなかった。
汗をかいてもデオドラントをつければ十分で、特別なケアなんてしていなかった。
それが、40代に差し掛かったあたりから、なんとなく不安になってきた。
加齢臭というものがあると知った。
皮脂が酸化して、独特の青臭いニオイが出るらしい。
耳のうしろや、首まわり、頭皮に出やすいと聞いた。
頭皮のニオイは、また別の話で。
頭を洗っているのに、夕方になると気になる。
ドライヤーの熱で蒸れるような感覚がある、あの感じ。
それから、疲れたときや眠れていない日の、体全体のニオイ。
自分でも「あ、今日ちょっとにおうかも」と思う瞬間がある。
緊張したときや、甘いものをたくさん食べた次の日なんかも、なぜか気になる。
加齢臭、頭皮臭、疲れのニオイ。
これが、40代女性のニオイ問題の三本柱なんじゃないかと、最近思うようになった。
「対策」より先に、「気づき」の話をしたい
ニオイの記事というと、すぐ「〇〇で解決!」という話になりがちだ。
でも今日は、まず気づくための話をしたい。
なぜかというと、気づかないまま対策しても、あまり意味がないから。
自分がどの種類のニオイを持っているのか、どのタイミングで気になりやすいのか、それが分からないと、何をすればいいかも見えてこない。
たとえば加齢臭は、皮脂の多い場所に出やすい。
耳うしろ、頭皮、首すじ。
朝シャワーを浴びて清潔にしていても、夕方にはすでに始まっていることがある。
頭皮のニオイは、洗い方や乾かし方が影響している。
シャンプーを変えることよりも、乾かし方を変えるほうが先かもしれない。
根元が半乾きのまま寝ると、翌日の頭皮のニオイが明らかに違う。
疲れのニオイは、腸内環境や水分不足と関係があると言われている。
食べたものが変わったとき、睡眠が短かったとき、体がだるいとき。
そういうタイミングに連動している気がして、完全にコントロールできるものでもない。
自分のパターンを、少しずつ観察してみること。
これがたぶん、ニオイ対策の出発点だと思う。
完全には解決しない、という前提で
正直に言うと、ニオイというのは完全に消えるものではないと思っている。
体が生きている以上、ニオイは出る。
年齢を重ねるほど、皮脂の酸化は進む。
それ自体を止めることはできない。
だから「完全に無臭になりたい」というのは、現実的な目標じゃないかもしれない。
でも「今より少しだけましにする」は、できると思う。
頭皮をちゃんと乾かすことで、夜の頭皮のニオイが少し落ち着いた気がした。
耳うしろを、朝のスキンケアのついでにさっと拭くようにしたら、夕方の気になり方が変わった気がした。
水をちゃんと飲む日が続くと、なんとなく体のニオイが穏やかになる気がした。
気がした、ばかりで申し訳ないけれど、ニオイの変化というのはそういう「気がした」の積み重ねでしか感じ取れないものだと思っている。
誰も教えてくれないから、自分で気づくしかない。
それはたしかに不便なことだけれど、逆に言えば、自分が一番自分のニオイと向き合える立場にある、ということでもある。
鼻が慣れてしまっていることは多いから、たまに意識的に確認してみること。
首すじや耳うしろを、指先でさっと触れて確かめること。
夕方に帰宅したとき、部屋の空気のなかに自分のニオイが混じっていないか、少しだけ意識してみること。
完璧に管理しなくていい。
ただ、知らないふりを続けないほうが、少し楽になれると思う。

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